新美の巨人たち 藤子・F・不二雄ミュージアム(2021年11月20日放送)

2021年11月20日に放送された新美の巨人たち 藤子・F・不二雄ミュージアム(2021年11月20日)を視聴しました。

 

神奈川県川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムは今年で開館10周年になるそうです。
(2011年9月3日開館 9月3日ってドラえもんの誕生日ですね…!)

 

ミュージアムの建物を上から眺めるとFの文字になっていたり、ミュージアムの外観の窓枠は漫画のドラえもんの第1話冒頭5ページ分のコマ割りと同じようになるように作られていると紹介されていて驚きました。
内装のみならず、外観からあっと言わせてくれるように凝った作りが施されているのですね…!


現在ミュージアムでは『ドラえもん』連載50周年記念企画でたくさんの原画が展示されています。いいな~。
ドラえもん』の連載50周年というのもすごい…
調べてみたところ1969年(昭和44年)開始とのことですが、1969年は「週刊少年チャンピオン」が創刊された年だそうです。

 

ミュージアムに展示されている、藤子先生ご本人がアシスタントさんの指示用に書いたしずかちゃんの部屋のスケッチが印象的でした。
今回のナビゲーターの千秋さんはこのしずかちゃんの部屋について「想像上の部屋なのに日本中の子供が行ったことあるみたいな」と、すごく的を得た発言をされていましたね。

 

藤子・F・不二雄ミュージアム…懐かしさや可愛さで溢れているだけではなく、かの「きれいなジャイアン」が出てくる装置があったりと、しっかりネタも仕込まれています(笑)

 

番組内で解説されていたのですが、藤子不二雄先生のコンビの漫画は、劇画ブームが到来したことで連載が短命に終わってしまった時期もあったそうです。

そんな中でF先生が新たに挑戦したのが、大人向けの作品『ミノタウロスの皿』。
作中でそうだと説明は一切されていませんが、この作品の主人公が「21エモン」ぽいんですよね。

 

このF先生の大人向けの作品…SF作品は私もたくさん読んだことがあるのですが、考えさせられたり感動したり、ちょっぴり怖かったりするものもあったりして。
F先生の才能が遺憾なく発揮されていてオススメです。

私の特にお気に入りは幼い頃に亡くなったはずの幼なじみが主人公の元を訪ねてくる「山寺グラフィティ」です。
登場人物それぞれの想いが滲み出ていて、結末には目に涙を浮かべてしまいました。


番組を見ていて思い出した本があります。
辻村深月さんの『凍りのくじら』はF先生のSF(すこし・ふしぎ)作品や「ドラえもん」がテーマになっている作品ですね。
主人公の前に現れた謎の少年の驚きの正体は、読んだ後できっと誰かにネタバレしたくなるはずです。私もそうだからです(笑)


よしもとばななさんの短編集である『デッドエンドの思い出』の表題作には「ドラえもん」の話題が作中に出てきます。

(この本自体に「藤子・F・不二雄に捧ぐ」と献辞があります)
「本当の幸せとは何か」について主人公が「ドラえもん」を交えて回答している…という内容だったと思います。
ちょっと読んだのが昔なのでうろ覚えですみません…私も久しぶりに読み返してみようかな。

 

A先生の作品ですが、やはり藤子不二雄先生の自伝的作品である「まんが道」は名作ですよ。
天才であるこのお二方にも干された過去があったという衝撃的な描写も先にあります。

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文庫版

興味を持たれた方は是非!